だが、その頃、輸入協会の会長を務めていたのは、大阪にあるH社の女性社長のNさんだった。
もし、ここで当社が入会希望の書類を提出することになったら、あのX社からその女性社長に圧力がかかることは目に見えている。
女性を困らせることは私の本意ではないから、いずれ会長が男性に代わるまで待つことにしたのである。
さて、やがて、その女性社長が退任され、次の会長になられたのは、神戸のM社という男性の社長だった。
そこで、もういいだろうと考えた私は、さっそく、協会に入会希望の書類を出したのだった。
その頃は、当社の輸入高は、業界でも上位に入るほどの実績を誇るまでになっていた。
協会に入るには、理事会の承認が要るということだった。
だが、いくら待っても、その結果報告が来ないのである。
直接、訊いてみても、なかなか全員の理事が集まらないなどとつまらない理由をつけて、返事を遅らせるのだ。
結局、当社は入会できないということになったのだが(背後にX社の影が見え隠れしていることは、もはや言うまでもない)、その理由を文書で示してほしいと要求したところで、協会は決して文書での回答はしないのである。
入会はさせない、その理由は言わない……とあっては呆れたかぎりだが、もし回答を文書で出せば、Kサカは持ってK正取引委員会に行くことになるだろうI協会は、どうやら、恐れているようなのだ。
ご存じかとは思うが、K正取引委員会に証拠となるものを持っていって訴えても、録音などではダメなのである。
ちゃんと文書にしたものでないと、K正取引委員会は、証拠として受け付けてくれないのだ。
おそらく、だからこそ彼らは私に文書で回答しようとしないのである。
前にも、安売りをしたという理由で、組合の支部が当社を組合から除名しようとした話を書いたことがあるが、われわれの業界というのは、そんな歪んだ世界なのである。
力を合わせて業界を盛り上げていこうなどという気持ちは誰も持たず、みんなで足の引っ張り合いをしているのだ。
Cージーの中尾政社長もおっしゃっていることだが、昨年、同社が日K産業新聞で『品質管理経営度ランキング』の18位に入った。
当然、業界から「おめでとう」の賛辞が湧き起こってしかるべきなのに、ほとんど誰も無視したままである。
また、当社が日本K済新聞社賞をいただいたときでも、組合からお祝いの言葉をもらうわけでもなく(別に祝ってほしいわけでもないのだが)、完全に黙殺されているだけだった。
人には聞けない豊島区 税理士のことなら豊島区 税理士が便利。
